院長ブログ

当院では月一回院内新聞を発行していました。そしてそれを「院長から一言」としてホームページ上で更新していましたが、これからは、更新がより簡便なこちらに引っ越します。「院長から一言」はしばらくのあいだ、そのままにしておきます。

新型インフルエンザ

連日新型インフルエンザのニュースをやっています。
H1N1だとか、フェーズ4とか5とかあまり解説なしで報道されていますが、一般の方には難しいと思います。そこで、まずはこの解説から。

influenzavirus

インフルエンザの構造は上のようになっていて、Hとはヘマグルチニン(赤血球凝集素、HA:haemagglutinin)Nとはノイラミニダーゼ(NA:neuraminidase)という糖蛋白を略していっているのです。
インフルエンザウイルスにはHAとNAの変異が多く、これまでHAに16種類、NAに9種類の大きな変異が見つかっており、その組み合わせの数の種類が存在し得ます。種類の違いをH1N1 - H16N9といった略称で表現しているのです。ヒトのインフルエンザの原因になることが明らかになっているのは2009年現在で、「Aソ連型」として知られているH1N1、「A香港型」として知られているH3N2、H1N2、H2N2、の4種類です。この他にH9N1、高病原性トリインフルエンザとして有名になったH5N1などのいくつかの種類がヒトに感染した例が報告されていますが、ヒトからヒトへの伝染性が低かったため大流行には至っていません。
さらに複雑なのは、おなじH1N1でも亜型が存在することです。今回の新型インフルエンザはAソ連型の仲間でH1N1です。

phase

パンデミックとは大流行のことです。新型に対してはだれも抗体をもっていないので、大流行になりやすいのです。アラートとは警報のことで、現在のフェーズ5は「大流行警報発令期最終段階」ということです。フェーズについて簡単にまとめると、
フェーズ2:動物で新型インフルエンザが分離される。
フェーズ3:動物→人感染が認められる。
フェーズ4:限局した人→人感染が認められる。
フェーズ5:かなりの規模で人→人感染が認められる。
フェーズ6:パンデミック

いまのところ日本での感染者は確認されていませんが、これだけ海外との交流があれば、感染者が出る可能性は高いでしょう。幸いいまのところ病原性はあまり高くないようですが、いつ変異して高病原性になるかもしれません。

必要以上に怖がらず、かといってあなどらす、冷静に最大限の対処をすることが肝要です。パニック状態になるのが最も危険で、パンデミックを助長します。

ご自身が新型インフルエンザに罹患した疑いがあるときは、直接医療機関を受診せず、各自治体の「発熱相談センター」に電話連絡し、指示に従ってください。
群馬県の場合
群馬県発熱電話相談窓口
保健予防課  027-226-2617 に電話連絡してください。


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